今度は音の


今日こそは間に合わないと思った…。


我が家から至近の高樹町入口を目指すも,谷町ジャンクションまで渋滞表示が真っ赤。機転を効かせた運転手さん六本木通りから赤羽橋方面に降りてこれを回避し、芝公園から高速に乗ったらこれが大正解。その後はスムーズだったので、家を出て25分後には羽田到着。チェックインぎりぎりである出発15分前に滑り込むことができた。しかし心臓に悪いな。


ロケーションは先週と同じく万博記念公園。しかし今日はIMIではなくデジタルサウンド講座のゲスト講師。ホスト講師(なんて名前はないが)はおなじみの江夏くん。この講座は音をつくりたい人に特化された、やや専門学校的なコースなので、軸がはっきりしていて非常にやりやすい。


本日は指定された40秒間の映像にそれぞれ自由にサウンドトラックをつける演習の合評会。皆さん制作にはSEQUELを使っているので、出音の良さに驚愕。


というより、「このコースに参加して3ヶ月でこれ作りました」と言って皆が持ってくる音がどれもちゃんとできあがってることに驚愕。「生まれてこのかた自分で作曲したのはこれが4曲目です」とか言って持ってくる音が、ぜんぜん普通に聴ける音楽になっちゃってるのだから!!! もう、あのね、当方が費やした長い長いトレーニングはいったい何だったのかと(笑)


もちろん、そのほとんどはバンドルされたループ素材を使っているに過ぎないのだろうけど。今日のテーマはサウンドトラックなので、音楽的にどれだけオリジナリティがあるかではなく、映像にどれだけハマっているかが評価のポイントなのです。


その意味では、それなりに良い音で、そこそこ画面に同期した音さえ流れれば、ありものループだろうと素材が何だろうと、サウンドトラックとしてなら成立してしまうのが面白いところ。先週講評した映像作品とは違って、こちらはあくまで「課題」だという事もあって、気楽に楽しめました。受講者にとっても、単に制作技術を競い合うというより、1つの映像に対してどれだけ幅広い音の可能性があるかを実体験するケース・スタディとして、参考になったのではないか。



で、当方も模範作品を提出するはずだったのだが昨夜までの多忙で全く作っていなかった。いやあ悪い悪いと明るく謝ってみたら江夏先生「え?まずいなー、ヲノさんも模範作品つくってくれるって先週アナウンスしちゃったから、みんなメチャ期待してますよ」…な、なんですと…。やむをえじ。開講までのわずかな時間しかないが、制作にトライしてみた。


映像を観て、尺やタイミングをメモするところから初めて、ミックスダウンして完成するまで、与えられたのはジャスト2時間。間に合うか!? いや間に合わなかったらプロの面目まるつぶれではないか。MIDIキーボードなしで数値入力のみ。スピーカなしでヘッドフォンミックスのみ。という何重ものシバり条件下で作る、こういうプレッシャー、しかし決して嫌いではありません。


結果は、受講生の皆さんはおわかりの通り、ま、なんとか形になったのではないかと。プロとしての差別化という意味で、あえて「音響的」ではなくハーモニーやメロディを使った「音楽的」な作風を演じてみました。ノートナンバーとコントロールチェンジ入力でアナログシンセっぽいメロを打ち込むのは、指と目がすっごく疲れましたが(苦笑)


というわけでスキルを使いまくり、パワー値が落ちたのでエナジーを補給。と称して、その後は朝まで江夏くんや受講生、IMIスタッフらと痛飲。テキーラ!!!