ネ申キター!


昼、大学にかけつけて研究室機材をヘルプの学生たちに引き渡し、ホールまで運んでもらう。今日はWATUSIさんのライヴ いや特別講義。午後いっぱいかけて持ち込んだPA機材の設置とチューニングそしてミラーボールやムービングライトの吊り込みなど行い、御大の到着を待つ。


到着したWATUSIさんはもう爆笑しっぱなしで(大学っていうかこれライヴハウスじゃん笑とか大学なのにミラーボールって笑とか大学なのに楽屋があるのって笑とか以下略)


本番は70年代ディスコの話から始まり、映像素材を繰り出してコスり系DJのジャグリング、ハイファナの人力ブレイクビーツ技、ジェフ・ミルズの神業、ハードフロアのツマミストぶり、アンダーワールドのライヴ/レイヴ…とクラブシーンにおけるライヴ様態のあれこれを丁寧にレクチャー。


しかし何と言っても盛り上がったのは後半、CDJKAOSS PADを用いた「模範演奏」の時間。


神降臨とはこの事か!「スイッチを押す」「ツマミをひねる」それだけの事でも、グルーヴに乗りつつ直感的に次々操作していくその挙動、流れ、組み合わせが音楽的な「演奏」を出現させていくという事の意味を、聴衆全員が固唾を飲んで見つめながら納得した瞬間であった。まさしく「百聞は一見にしかず」。


そして最後はDJプレイ。教室が架空のクラブとなりテンションはいやが上にもヒートアップ。当方もバック・トゥ・バックで1曲いきなり割りこんでみたりして、照明操作しながら踊り狂ってしまいました。


そんな爆音の狂乱空間なのに学生は全員黙って机に座っているだけだったのがあまりにシュールな風景ではありました(笑)特にこれまでダンス心理の何たるかを研究し2回の架空ディスコ経営まで成功させたゼミ生に対しては、1年間なにを学んできたのかと(爆)全員単位取り消しィ!!!と絶叫しようかと(爆・以下略)


まぁ何というか、「はいここからは踊る時間ですから全員スタンダップして下さいー」とオフィシャルに指示されなければ自分のテンションだけで勝手に踊り出す事のできない「世代」なのかこれは?といささか気の毒にもなりましたが。後で打上げで聞いたら皆「いやー俺、机に座ったまま上半身ではノッてましたよ!」とか「テンションすげえアガりました!」とか口々に熱く語ってるの聞いて「だ・っ・た・ら・お・ど・れ・よ」ととてつもなく淋しい気持ちになりましたが(笑)まあ良いでしょう皆よろこんでくれたのは確かなようなので。


WATUSIさんも楽しんでくれたようで、打上げも最後まで参加して盛り上がっとりました。と言いつつ実はその後西麻布のスタジオ入りということで、逆に言えば録音仕事の日なのにこんなおかしなイベント…じゃなかったアカデミックな講義を行っていただきまして、感謝の念にたえません。次はおそらくまたどこかのクラブかイベント会場でお会いする事と思いますが。この場を借りて、どうもありがとうございました!