蘇る勤労

ずいぶん働いた感の強い一日でした…。




とりあえず早朝、書き上げたキーマガ原稿をメール送信。


それから息子に朝食を用意し、後を妻にまかせてタクシーに飛び乗る。銀座で打ち合わせ1件。トップシークレットなので書けないけど、来年上期はこれにかかりきりになりそう。つまり、かなり大量の音楽制作をしなければならないのが今から目に見えている。


打ち合わせ後、ついでに木村屋に立ち寄って差し入れのあんパンを購入しつつ(妻にも。彼女はこれが大好物なのだ)赤坂のスタジオへ移動。明和電機の映画『バカロボ』のMA作業である。キーマガ原稿が遅れてたのもこの曲作りのためだったのだ(←言い訳)これまでファイル送信サイトとか使ってオンラインでやりとりしていたけど、どうにも効率が悪かったので、最後はやはり現場で作業するのが一番てっとりばやいということに。


ラップトップ持ち込んで直接土佐社長の意向を聞きながら、その場でミックスダウンというかリミックスを行う。ちなみにMAと言えば通常、既に完成してある音楽を映像に当てはめる作業をさす。この段階で音楽をあーだこーだ直すのはMAエンジニアさんが最も嫌う作業(笑)なので差し入れを買ったわけです(もっと高級品にするべきだったか笑)…この件ようやく完了。


その後、山口ともさんのスタジオでブラックベルベッツの新コスチューム(まだ秘密ですがかなり衝撃的です)衣装合わせだったが、それやってたらどう考えても授業に間に合わない事に気づき、赤坂から新宿経由で大学に向かう事に予定変更。


学校では教授会があったが授業と全く同じ時間に開催なのでそっちは欠席。「音響構成論ゼミ」今は来月上演予定の学生主催コンサート(これが最後のミッションとなる)企画会議。もはや当方の手を離れ、学生諸君が自主的にあーだこーだやりあっている段階。


これは他のワークショップでも同じなのだが「じゃ、あとは皆さんよろしくね」と教員が引っ込んだ瞬間から、みんなの顔が生き生きはつらつとなり、うつむいていた子が積極的に場を仕切り始めたり、それまで欠席がちだった学生が妙にはりきって出席し始めたりするから面白い。それまでつないでいた手を離し「泳がないと溺れる」状況をつくると、誰だって泳ぎ出すわけだ。


では学期が始まった最初からそうした方が良いじゃないか教師なんか不要じゃないかという意見もあるだろうが、基礎体力もなく泳ぎ方そのものを知らない者を最初から水の中につき落として「根性があれば泳げる」とか「それでも泳げるようでなきゃ一人前になどなれない」と決めつけるのもどうかと思うので、やはり少しずつ慣らしていく段階というのも必要だろう。


さて皆さんどんな泳ぎをみせてくれるか。公演が楽しみです。