最終週

今週で多摩美は今年の授業が終わる。加えてブラックベルベッツのギグもある…というわけで妙に濃ゆい日々が続いた。


まず水曜日の「音響構成論ゼミ」は映像音響作品の試写&講評会で、これがなかなかの力作揃い。何年か指導を続けてきた経験から言うと、学生のつくった映像は案外サウンドトラックが盲点だったりして、せっかくのイイ映像が稚拙な音楽や手垢にまみれた既成の楽曲で台無しってパターンなきにしもあらず。しかし今回はゼミの性質上、当然サウンドに最も力が入っているわけで。はからずも「音が良いと映像の完成度が上がって見える」ことを、いくつかの作品が証明してくれた。そんなわけで打ち上げも盛り上がり!


木曜、ギグのため休んだ学校では演奏論ゼミの学生たちが最後のミーティングに燃えていた(はず)。来週の水曜日が最終公演=ライヴなのだが、今回は「年度末試験」として、企画立案から上演まで全て学生自身による演奏会というミッションを与えてある。果たしてどんな本番になるか、楽しみ。


金曜は朝9時に家を出る。午前の「映像メディア論」は試験。といっても短い映像を1本見せてそれについてその場で400字の文章を書くというリアルタイムなレポート形式なので、出題の後は研究室に戻って次の授業の資料作り。午後からは情報デザイン学科「映像音響創造ワークショップ」通称"VAC"の最終作品発表会。個人ごとの映像作品の発表をパフォーマンスにからめて行うという1時間ほどの演劇(のようなもの)。これも企画から上演まで学生自身によるものなので、今日は見物するだけ。さらに夕方からは「メディア・プレゼンテーション」の授業で、今回は架空の雑誌制作企画をネタにプレゼンテーションのトレーニングと企画書についてのレクチャー。その終了後、情報デザイン学科に戻って先ほどのパフォーマンスについての講評を1時間ほど。それから隣の教室で行われていた同学科の4年生宴会(なんと教室できりたんぽ鍋!)に顔出し。その後、駅前の居酒屋に向かいメディア・プレゼンテーション講座の忘年会に合流。その後、駅の反対側で行われているVACの打上げ宴会に合流。その後、目黒某所で行われている明和電機の忘年会に合流……したかったが時間切れ。なんとかたどり着いた渋谷駅から、歩いて帰宅。うう、一日が妙に長かった。