人間交差点


午前の映像メディア論を追え、校舎を移動していると山川冬樹くんにばったり会う。
「久しぶりー。あ、今年から先生やってるんだよね。授業?」
「いえ、今日はリハーサルなんですよ」
「何の?」
「来月ヴェネチア・ビエンナーレでライヴやるもんで… 伊東さんとか来てるんですが」
「あ、ほんと? じゃちょっとサツアイかまさなきゃ(←死語)」
って感じで、ついて行くとホールをリハスタ代わりに、おなじみの蛍光灯楽器オプトラムをセッティングした伊東篤宏さん、それに先日ニームでお別れしたばかりの「ドラびでお」こと一楽儀光さんまでいらっしゃる。
「いやーどもども」
「あらら。こんなところでお会いするとは」
って感じでリハーサルを強制的に中断させて談笑(邪魔してすみませんでした)


多摩美という大学、教員もメディアアートサブカル関係者ぞろいなのも楽しいのだが、こんなふうに外部のアーティストが自由に入って来れるアバウトな空気に溢れているところが、気に入っている。人間交差点というか梁山泊というか呉越同舟というか(←誤用)…仕事以外でほとんど外出しなくなった昨今の当方にとって、ここは単なる職場というよりも、貴重な情報ターミナルと呼んだ方が良いかもしれない。