仏旅 第5日


って、更新が1ヶ月も遅れちまってます!
そして記憶も薄れ始めていますが、意地でも書き続けるよ。




ところで、ジーンズの生地「デニム」の語源は「サージ・デ・ニームニーム産のサージ生地)」だそうですね。アメリカの象徴とも言うべきジーンズの出自がフランスだったとは…。なんてウンチクはどうでもいいか。本日は明和電機ライヴ日。


なのだが、昨夜の深夜ストリート酒で身体を冷やしすぎたか、どうも喉が痛くダルい感じ。まずいなー。と思いつつも、午前中は例によって部屋でプログラミング(今度は明日のライヴの仕込み。昨夜の倍ぐらい演奏時間があるので、さらなるネタが必要なのです)昼食はマイクを誘って美味いものでも食うか…と思ってたら、ちょうど昨日到着のハイファナさん御一行がロビーに現れ、そこにエキソニモだのフランクだのわらわらと登場したもんだから、またしても大人数になってしまう。


結局、昨日港さんと見つけたバールをもう一度こらしめに行くこととなった。狭い店に10人以上も入れるかな?と思ったが、無理やり席をこしらえてくれたのはありがたい。閉店時間もそうだけど、基本的にこちらの人は優しいというか融通がきく。東京のように、ラストオーダーを1分でもすぎたら酒1滴たり出さない!みたいな杓子定規な街から来ると、この大らかさが嬉しい。そして食事する一行の表情が一様にノンキでユルユルなのも、南仏の空気のせいか(単にビールとワインのせいか?)ハイファナ御一行も全員とにかく飲み食い大好きな気の良いガイズだったもんで、ますます楽しい食事となる。


こっちじゃ皆このぐらいは時間かけるよねランチに!と勝手な思い込みを言い訳にして2時間以上の昼食時間を堪能した後、いよいよホール入りしてリハーサル。…のはずが、なかなかリハが始まらない。何やら照明さんが凝りに凝って、延々と仕込みを続けてるらしいのだ。こだわってくれるのはありがたいけれど、そのせいでリハーサル時間がどんどん短くなっていくのはいかがなものか?照明ショーじゃなくて、これ「コンサート」なんだからさ…(笑)


結局、完ゲネプロはできないまま「あとは本番で何とかしようぜ!」と見切ったところで、本番を迎える。ま、準備段階で完全に「やり切る」よりも、多少不安要素だの本番で初めてやる事だのを残しておいた方が、緊張感があって良いステージになる事が多いので、何ら心配はしていなかったが。


本番は超大入り満員&小ネタもいちいち大受けという温かい雰囲気に終始。ラストのアンコールも鳴り止まず。カーテンコールの最後は、社長以下工員らと一列に並び、タッタカ走って舞台袖に引っ込むのが恒例なのだが、あまりの盛り上がりに、袖に引っ込まずそのままステージ上を全力疾走で周回してみせるという男気パフォーマンスまで披露してしまった我々(息あがりすぎ!40歳越えてやる事じゃありません…)。ソロアクトとは違ったチームワークならではの楽しさ、そして明和電機ならではの「男子校」的なバックステージの盛り上がり、久々に堪能する事ができました。


となると当然、打上げで朝まで盛り上がるのが宿命なわけですが、明日のライヴを控えてプログラミングが全く終わってない状態ゆえ、終了後は速攻ホテルに戻って1人で作業。今ごろみんな飲んだくれてんだろーなーコンチクショウ!とひがみつつ、眠い目をこすり痛む喉をさすりながら孤独に仕事せざるをえないのも、元はと言えば日本を出る前に準備を済ませる事ができなかった我が身のいたらなさゆえ。あきらめて朝までラップトップに向かうしかないのであった…。


写真はライヴ直後。ワイシャツ汗びっしょりの40男2名と、こなした運動量を全く感じさせない爽やかな若人たちの対照的な姿