シークレットギグ


日中はライヴ準備の作曲を続けるが、夜は西麻布の某店へ。


ブラックベルベッツ新譜エンジニアのテツくんが「ハモーンズ」なるパーティ(ハモン=スペインの生ハムを食べるという趣旨の集まり)を主催するっつーんで、そりゃあ一肌脱がないわけにいかんぜ、とブラックベルベッツがシークレット・ギグで友情出演。現場はまるで何かの打上げを思わせる国籍も人種も職種もキャラクターもルックスも渾然一体となって飲むわ食うわ歌うわ踊るわ、わけのわからない大騒ぎの大宴会状態なんで、これは盛り上がらないわけがない。


そして今夜の我々は、現場の機材で適当になんとかしようってことで、軽装備で集合。当方はいつものオルガンではなくピアノ、山口さんはコンガではなくドラムセット、というレアな楽器編成となった。いや、しかし考えてみれば、この方がフツーのバンド編成なのであった。ふたを開けてみればアンサンブルのバランスが実にとりやすい。キック+スネアのアクセントが効いたリズムとか、ピアノのシャープな切れ味(演奏はともかく、音色がね)とか、サンバなんか演ってても実にこう、歯切れ良くキマるから楽しい楽しい。


いつものヌルいムードは、ま、このバンドのコンセプトであり持ち味であるのだが、たまにはこういう変化球(←だからこれが直球なんだけど!普通の場合は)も良いよね、などと終演後メンバーと盛り上がってしまった、意外な収穫の夜でした。