ダンス!ダンス!ダンス!

WONO2007-01-11


大学教員である以上、音楽の制作や公演などのアーティスト活動だけでなく「研究」と称する業務を行う義務と権利が、当方にはある。ひらたく言えばテーマを設定し、調査し、論文や報告にまとめる仕事である。講義や演習といったいわゆる「授業」だけでなく「研究」も行うのが、他の教育機関と大学の最大の違いだろう。


で、当方の場合、研究テーマはもちろん音楽。とりわけ複製メディアとポピュラー音楽。もっと言えば、広い意味での「ムード音楽」が関心の焦点である。ブラックベルベッツも、言わばそのケーススタディ的研究活動なのだ!!!(知らなかったでしょう。当方も今気づいたぐらいだから)


一昨年は機械装置を用いる音楽についての論文を大学紀要に寄稿したが、これは『経理のヲノさん・アカデミック篇』とでも言うべき内容。明和電機での活動の、自分なりの総括(正当化とも言う)。そして現在はダンス・ミュージックについての研究を進めている。これも、夜な夜な飲んだくれては朝まで踊り狂ってた20代から、DJとしてパーティをオーガナイズしオーディエンスを踊らせては朝まで飲んだくれてた30代にかけての自分の総括(正当化とも言う)。言わば『深夜番長・アカデミック篇』か?


いや、しかし、ダンス・ミュージックと言っても単なるクラブ系サウンドだけを対象にしているわけでない。時代もジャンルも国籍も越境し、古典と現代をつなぐ。これって実は現在制作中のCDのテーマでもある。さらには、ダンス・ミュージックを理論と実践の両面から研究するゼミも新たに開講する。今年はダンス!ダンス!ダンス!の年になりそうだ。