渋谷慶一郎のつくりかた


おーーーーっと直前まで書くのを忘れてた! 今週26日(木)は音楽家渋谷慶一郎氏を招聘し、多摩美芸祭前イベント3連発企画(←個人的に)総決算、いや総決戦! 怒濤の盛り上がりが予想されるイベント『渋谷慶一郎のつくりかた』をオーガナイズします。

多摩美術大学美術学部 共通教育センター
音響構成論ゼミ+デザイン論(演奏論)ゼミ 共同企画


全学オープン 特別講義
渋谷慶一郎のつくりかた


日時:2006年10月26日 17:00-18:30
会場:多摩美術大学 八王子キャンパス レクチャー棟Cホール
司会:ヲノサトル


国内外で注目を集める電子音響レーベル「ATAK」を主宰し、先鋭的な作品群を リリースし続ける音楽家=作曲家=プロデューサーの渋谷慶一郎。現代音楽の巨匠 高橋悠治複雑系科学の研究者 池上高志、メディアアーティストの藤幡正樹といった他分野の異才とのコラボレーションも積極的に展開、また2006年夏にはYCAM(山口情報芸術センター)にて大規模なサウンド・インスタレーショ ン「filmachine」を、秋には最新アルバム「ATAK008 Keiichiro Shibuya+Norbert Moslang+Toshimaru Nakamura」を発表するなど、創作/批評、演奏/作曲、反復/差異……といった安易な二項対立を拒絶し、進化し続けるその活動の軌跡を、トークショー形式で紹介する予定。


いやこれはマジで面白くなりますよ。


先日もレビューを書いたとおりYCAMでの大規模なサウンド・インスタレーションを完成させた電子音響作曲家でありつつ、一方では新譜『ATAK 008』で中村としまるさんら「いわゆる音響系」インプロヴァイザーとがっぷり組んでみせた電子音楽演奏家でもあるという、2つの面をこの夏秋は見せつけてくれたばかりの渋谷氏。


ここでは当方がネチネチつっこんで、これまでインタビューやプレスリリースなどで本人がオフィシャルに語ってきたコンセプトや音楽観のみならず、そもそもどのようにプロフェッショナルとして音楽に関わっていったのかとかレーベル設立の裏話とかコンサートオーガナイズの秘話とか発表されていない今後の活動とかいった赤裸裸な話をディグしまくります。本人は戦々恐々、当方は虎視眈々とスタンバっているという、これはもう虎の穴だか蛇の道だかなんだかよくわからないけど、要はガチのトークバトル。ATAKファンもあっと驚く秘蔵の音源やビジュアルも充填完了!


ちなみにタイトルの『渋谷慶一郎のつくりかた』っていうのには、渋谷慶一郎という男がどのようにつくられたのか?って意味と、渋谷慶一郎という男がどのように(音楽とか作品とかレーベルとか…)をつくっているのか?っていう2つの意味があります。最初このタイトル提案したら本人もげらげら笑ってた(メールで)ぐらいのベタさですが、今回そういう主旨ですので学生の皆さんお楽しみに。


それと渋谷氏への質問がある人は、あらかじめ紙に書いてきてください。講義開始時に集めたうえで、最後のQ&Aコーナーで対応する予定です。(ゼミ生はこれが出席カード代わりになるので、そこんとこよろしく)


そだ、えーと当局の手前おおっぴらには言えませんが、大学およびホールのオープンな設計上、本学の学生以外の仮にモグリの民間人とかが聴衆にまぎれこんでいても当方としては全然わかりませんので、ぜひ広くあまねく聴講いただきたいと思います(このあたり、あうんの呼吸で)