木黄シ兵


多摩美術大学情報デザイン学科アートコースの卒展を観に、妻子を載せてドライヴ。渋東の高樹町からレインボーブリッジ経由、横浜公園で降りて、横浜赤レンガ倉庫に到着。


このコースでは卒業生を直接指導しているわけではないが、彼らの一部が2、3年生のとき属するVAC(Visual & Audio Creation)というワークショップを担当しているので、ケジメというか、結末を見届けたいという気持ちで、毎年顔を出しておるのです。


展示作品はインスタレーション、映像、その他オブジェなど。こういう同居の仕方だと観客としてはどうしても、スタティックなオブジェや空間は「なるほどね。はい次」という感じで一瞬のうちに通過。参加型というかインタラクティヴな仕掛けモノのところで「へえ、どうなるの?」とあれこれ試して長居する。という流れになりがち。つまり前者のように「地味」な作品にこそ、斬新なアイディアや、思わずみとれさせる「美」や、つい考え込まざるをえない深い哲学が、いっそう必要なのだな。いやもちろんどんな作品にも、それは必要なんだけど。


ちなみに妻が関心を持っていたのは、「メディアアートの寓意」(津島岳央)学生CGコンテスト受賞作品)。「フェルメールってところが、いい」そうです。


一方、1歳半の息子はとにかく強く光るものや映像に見とれていた模様。あとはなぜか球形のものに。家で風船で遊ばせているからか?(笑)しかし、さすがに彼の集中力は長く続かず、奇声を発し始めたので、シンポジウムやパーティなどのイベントには出席せず、暗くなる前にサクッと退散。