早すぎる宣伝


「甘い作曲講座」新版の校正原稿を、編集部山口さんに渡すため恵比寿のカフェへ赴く。


おかげさまで初版から早4年。このように作曲ってヤツをなめきった書物が(どのようになめきっているかはお読みいただければわかります。皆様ぜひ購入を御検討ください)重版を続けて良いのかという本質的な疑問は置いておいて、とりあえず売れるものは売り続けるのが資本主義社会の鉄則。


いたずらに版を重ねるのもアレなので、今回は完全リニューアルいたします。これぞニューバージョン!完全版!決定版!最終版!(売れ行きが悪ければ当然これが最終版になります。ということはもう手に入らなくなるということです。発売されたら皆様ぜひ購入を御検討ください)ってことで、新原稿を大幅に加え、しっかり校訂もし、デザインもリニューアルして発売いたします。実は前回の版は編集部に言われるまま書いたのですが、今回は削除されたシーンも復活しております!正真正銘、わたくしの考えたラストシーンになっております!などと映画のディレクターズ・カット版みたいな手口で宣伝するのもアリか?


まあしかし、嘘ではないもののちょいと言い過ぎやないか?というギリギリのラインで無理矢理わかりやすくおもしろおかしく作曲論を語るというのも、書いてる方としては相当な精神力を必要とするのですよ。いやマジで。そんなわけで、入稿も遅れに遅れているのですが、今週こそは執筆に時間とってあるんで絶対大丈夫です!期待してください!ハハハハ!…と笑ってみせたら、「『期待』なんて言葉使わないで下さいよ… 本当にそろそろヤバいんで… 」と暗くつぶやいた編集部山口さんの目は笑っていなかった(笑)。編集部山口さんが早期退職に追い込まれないためにも、発売されたら皆様ぜひ購入を御検討くだ(以下略)