電話してみるもんだ

WONO2007-09-07



Alesis micronという機材の話を以前書いたブラックベルベッツのライヴでも鍵盤ベースとして重宝している。が、実はこのキーボード、操作パネルに取り付けられたツマミ、スライダー類が非常に取れやすい。


引っ張るだけで簡単にポコッと抜けてしまう。ずいぶんラフな作りだなと思ってたら案の定、ライヴのたびに1個また1個と紛失してしまい、いよいよのっぴきならない感じになってきた。先日の銀座ライヴでもソフトケースから取り出してみたら、プログラムやエディットに最も重要なノブがなくなっているではないか。


いっそ、もうプログラムチェンジなどせず、ベース音源の単音色楽器として使い倒すか?などと男前なことを一瞬考えてしまった。が、まあ、それもアレなので、とりあえずAlesisのユーザーサポートに電話。


大体がユーザーサポートなんて、要領を得ない返事であちこちたらい回しされるんだろうなあ…などという根拠のない憶測とは裏腹に、これがものすごく好印象だった。てきぱきと応対してくれ、1ヶ数百円で部品も売ってくれるという。2日後には代引きで送ってくれるというスピード対応、嬉しいじゃないの。これはまたこの会社の機材、買ってみるか!なんて当方ホクホク顔。実に単純なものです。


世の中に完璧な商品などないわけで、壊れたとか不備があるとか不満であるとか、消費者からのクレームなんていくらでも発生するものだと思う。そのクレームに上手く対応してくれれば、むしろ企業イメージというのはアップするわけだ。


つまり、何の問題も起こらないシステムを完成するために労力を費やすよりも、問題が起きた時にそれを美しく解決するシステムを構築するために労力を費やす方が現実的ということか。


考えてみれば、これは会社だけじゃなくて、人間関係などにも共通する公理かもしれない。過ちを犯さない人間などいないのだから…