ビンテージのリスト


PSE法。とってつけたように「いわゆるビンテージものに関する特別承認制度」なんてのが、経済産業省から発表されましたね。要するにPSEシールのない中古品にもかかわらず「売買して良い」製品のリスト。


これについては、この問題を徹底的に弾劾し続けてきたイルコモンズ=小田マサノリさんの言葉が最も核心をついている。

このリストを手にとってみたときの第一印象は、「これはシンドラーのリストだな」と思いました。つまり、このリストに載ってないものは、殲滅し、浄化し、「最終処分」せよ、ということか、と。
(イルコモンズのふた http://illcomm.exblog.jp/ より)

これら (リストに載らなかった製品・引用者註) だって「生産が終了してほかに代わるものがなく、希少価値が高いもの」で、しかも、ちゃんと「旧法(電気用品取締法)の表示があるもの」なので、わざわざ「いわゆるビンテージ」と国に認定されるまでもなく、当然ヴィンテージなわけです。そこにこんな「公認リスト」がつくられてしまうと、それによって逆に、非公認の見えない烙印をおされることになるわけで、今回の「国家公認リスト」は、一部の「高級ビンテージ愛好家」にとっては都合がよくても、それ以外の「ジャンク愛好家」にとってはかえって迷惑なしろもの [後略]
(同)


リストに載りっこない、「何?この変な機械!」「誰がこんなもん作ったんだ!」ってニヤリとできるようなシロモノをディグするという、中古機材ハンティング最大の楽しみを「お上」に理解しろといっても、しょせん無理だよね…。