舞浜は近かった

ともさんのアシスタント清水くんが運転する大型車はメンバーと楽器を乗せ、レインボーブリッジ経由で湾岸をひた走る。最高のドライヴ日和。浦安舞浜って何かずいぶん遠いところのイメージがあったけど、意外なほど近いんですねー。東京の西側に住んでいるとどうも大川より東ってのは土地勘がなくていけねえや。ま、東東京の皆さんからみれば多摩美のある橋本なんてのは人外魔境に違いないから、これは相対的な感覚の問題ですが。


しかし車窓から眺めるディズニーランドは、遊園地っていうよりリゾートなんだなあ。と実感させられる絵ヅラの作り込みっぷりは、やはりスゴい。日本と思えない風景。と感嘆してたらクニが「これで街路樹が松の木じゃなかったらね」と一言(笑) 確かに。ここは一つ、ちょぼちょぼと点在してるヤシとかシュロとか南方系の樹木で、地区全体を統一していただきたいものだ。と贅沢言ってる間に、イクスピアリ到着。


ゆったり食事とお酒を楽しみながらお洒落して音楽を楽しんでいただきます、という営業方針上、座席に限りがあったのが残念でした。満員御礼に感謝。今回は予想通り三上博史さんのファンも多くて、いつものブラックベルベッツ単独ライヴとはかなり違った雰囲気の客席であった(そして女性客率が異様に高かった気が)


でもって、三上さん。さすがの存在感。


リハの時は1曲やるたびに「いやいやいや皆さんのお邪魔にならないようにひっそりやりますんで…」とかなんとか異様に腰が低かったけど(ちなみに、腰が低くて声が小さいとただの弱気な人ですが、三上氏の場合は声量があって滑舌が良くて、しかし実に腰が低い、というところがユニーク)本番ステージでのスタンダードナンバーの堂々たる歌いこなしっぷりは、さすが千両役者の貫禄ですな! などとバックステージで賛辞を送ったら「…なに言ってんスかぁ!やめてくださいよ、もう…」と、またまた腰が低かったりして。


しかしステージでのMCタイムは傑作だった。クニ&三上&テラシィイの3氏によるストレンジな間(ま)、かみあわない会話が相乗して、なんとも深夜放送的な(しかもAM)シュールな空気をかもし出していましたね。客席もどう反応して良いかわからなかったのではないかと(笑)。ま、面白いから当方は一言もしゃべらなかったけど(大学の講義でベシャりまくってる分、明和電機ブラックベルベッツのステージでは逆に無言で通すことにしてるんです。人間、バランスが大事。)